おっちゃんのメガトンパレード

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女子高生の彼女が妊娠した話

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まいど。おっちゃんやで。

最近デパートのフードコート(マックとかリンガーハットなんかが集まっているアレな)でご飯食べてた時なんやけどな、隣のテーブルの高校生カップルがえらいイチャついてたんや。

カップルといっても女の子の女友達(?)も一緒だから実質高校生は3人な。その友達は耳にイヤホンしてテーブルに顔伏せて、まぁ居眠りしている状態やな。
それのすぐ横でテーブル越しにチュッチュ!ってしているわけ。長いときは1分以上も、ブチュー!レロレロー!(←?)ってしているんや。

 

友達起きたら気まずそうだな~って思いながらラーメンすすりながら見守るおっちゃん。そんなんじっと見ているおっちゃんもどうかとは思うけど(キモいとは思うけど)、おっちゃんだけじゃなく皆がチラチラ気にしていたんやで。後ろの客からは指さされてたで。

本人たちは「知らない人たちに見らてれる興奮」と、「友達にばれないかっていうスリル」を同時に味わえる、いわばカツカレーを食べているときのような快感を感じていたに違いないな。うん、うまいもんな、カツカレー。

結局その友達が起きた時にはチュッチュ状態じゃなかったから、これといった反応はしてなかったけど、これ友達もさすがに気がついているよなぁ。友達じゃなくて実はこっちが彼女なんていう展開が・・・ないな。ないない。

 

とまぁ、そんなん見てたら昔のことを思い出したんで、ちょっと重い恋愛の話をするで。

 

 

それは17歳の時だった

おっちゃんは高校行ってはみたものの続かず退学してな、昼間は地元の工場でせっせと働き、夜はコンビニやゲーセンに仲間とたむろするっていう、まぁ昔でいう底辺DQNみたいな生活を送っていたんや。

「なんかおもしろいことないぁ」そんなことばかりつぶやいて毎日を過ごしていたんやで。Twitterなんてない時代だったけどな。タク(仮名)っていう1つ年下の同じような経歴の友達と週7くらいで遊んでいたんだわ。
後輩って言うより友達。同じ境遇の仲間って感じやな。

そんな退屈な日々の中でタクがゲーセンに連れてきた1つ年下の高生1年生。名前はみーちゃん(仮名)って言ってな、ちっちゃい体つきに、きれいな長い髪の毛、そして笑顔がとってもカワイイ。そんな女の子だったんやで。

おっちゃんもうその子に一目ぼれしちゃってな、その日のうちに連絡先聞いて毎日連絡を取るようになったわ。高校生と社会人(一応)、環境は違うものの、それなりに仲良くなって二人で遊びに行くようになった。もう付き合うのも秒読み段階に入ったなって我ながら思うようになったんやで。

実はそのみーちゃん、タクの元カノでな、ちょっと気まずいけど好きになってしまったことはタクにも伝えてあったし、「告白してみようと思う」と言ったら「がんばれよ。」と背中を押してくれたんやで。「もし付き合うことになったら俺ら3人では会わないほうがいいよな、いろいろ気まずいだろ」なんて気も使ってくれた。

おっちゃんはその後、めでたくみーちゃんと付き合うことになってな、誰よりも幸せにしてやる!って意気込んでたわ。

 

 

付き合って半年が過ぎたころ

それからはいわゆるリア充生活に突入したんや。誕生日には手作りのケーキを作ってくれたし、遊んだ翌日が仕事だったりするとお弁当まで作ってくれたり。家庭的な女の子だったんやで。

車の免許を取って海までドライブに行ったり、花火を見に行ったり。寒い日は1つの肉まん2人で食べたりな。ケンカなんて全くしなかった。「ケンカ?なにそれ?」みたいな感じだったな。将来はこんな仕事がしたいとか、こんな家に住もうとか今思うと痛いくらいのバカップルだったと思うで。

もうなんていうかとにかく毎日が楽しくてしょうがなかったんやで。

みーちゃんの親にもちゃんと挨拶してな、お泊りだって容認してもらえてたし、一緒にご飯食べたりなんかもしてた。高校中退したチャラい(見た目がな)おっちゃんを否定することなく、温かく見守っていてくれたんやで。

 

そんな幸せの絶頂の中、いつも通り家でゲームかなんかしてたらみーちゃんの表情が暗い。何を言っても「うん、うん・・・」と上の空の様子。

さすがに何かおかしいなと思ったおっちゃん。

なんか変なこと言っちゃったかな?おっちゃんの口が臭かったんかな?

恐る恐る「何か変だよ、どうしたの?」と聞いてみる。

 

 

すると彼女があの言葉を口にする。

 

 

「生理がこないの」

 

え?あうおおおお・・・ちょっとあんた・・・・

 

おっちゃん目の前が真っ暗になったわ。なんていうの?視界がギューって狭くなるのな。本当にあるのな。目の前真っ暗って。

さらにみーちゃんは続ける。

 

「・・・妊娠してると思う」

 

 ちょわああああああぁぁああ!

 

 

その後の結末

結論から言うと、みーちゃんは妊娠していた。妊娠3か月だったと思う。

彼女の両親にもそのことは話した。そして赤ちゃんは産まないことになった。中絶費用の12万円はおっちゃんが負担した。

今まで優しく接してくれていた彼女の母親からは「ちゃんと避妊しなさい」とか小一時間説教されたし、父親からは髪の毛つかまれてぶん殴られたで。あれは本当に死んじゃうかと思うくらい怖かったで。

みーちゃんは泣いていた、おっちゃんも泣いた。その後も毎日のように泣いた。

 

なんで泣いたかって?

 

これ、彼女とおっちゃん、そしてこれ読んでいる皆にしかわからない事実なんやけどな。

嘘みたいだけど本当の話なんやで。

 

 

この時おっちゃん18歳。

 

童貞だったんやで。

 

あとがき

おっちゃんは童貞。彼女の母の言うとおり避妊なんてしたこともない童貞。なのに半年付き合っている彼女が妊娠3か月。おかしいよなこれ。コントみたいやろ。笑ってくれよ。ははっ・・・。

おっちゃん実はものすごくナイーブで、みーちゃんと付き合う前にも2人との交際経験あったんやけど、手をつなぐとか、せいぜいチューするくらいまでしかいかなかったんやで。当然みーちゃんとも同じで半年付き合っても、そういう関係まではいかなかったんや。

まぁ、浮気する人が一番悪いけど、浮気したってことはおっちゃんに魅力が足りなかったんやろな。

もう気がついている人いるかもしれないけど、浮気相手は、みーちゃんの元カレ、というかおっちゃんの友達。タクだったんやで。

おっちゃんはタクを信用してたってのもあってな。「タクと遊んでくる」っていう彼女にOKだしてたんや。元カレと遊ばせるバカがどこにおるねんな。一方彼らは冒頭のカツカレーの話じゃないけど「バレたらやばいスリル」みたいなの感じてたんかな。

彼女が言うには会ってたのはほぼ毎週、そしてほぼ毎回してたとのことだった。メールも残っていて「今日のは○○だった」だとか「次は○○しようね」とか、みーちゃんが送っていたんやで。童貞のおっちゃんには意味がよくわからんのもあったけど。「一回きり魔がさした」っていうわけじゃなかったみたいや。

 それでも彼女のことを嫌いになれなかった(付き合いを継続した)おっちゃんもどうかしてるわ。「みーちゃんが産みたいなら、俺、支えるよ」みたいな厨二っぽいことは言っていたけど、本当に自分の子でもないのに受け入れられたかって聞かれたら、正直きつかったやろな。

彼女は親に合わせる顔がない(元カレの子供妊娠しましたなんて言えんもんな)って言うもんだから、おっちゃんは何も言い訳しないで相手の親に怒られたわけや。これも今思うと、本当の事を言ったほうが彼女のためにもよかったのかもしれんな。

「もう絶対浮気はしない」って彼女は言っていたし、新たなスタートを切ったつもりだったんだけど、結局そのことがこじれて、その3か月後には別れてたわ。一度裏切られると相手の事がどんなに好きでも心から信用できなくなるのな。

タクともこの件で電話したけど、終始「すんません」しか言わんし。会って話そうって言ってもビビってるのか気まずいのか知らんけど拒否するし。まぁ会ってたら100発くらい殴ってたと思うけど。もう連絡を取ることもなかったわ。

 

とまぁ、彼女も友達もなくしておっちゃん勉強したんやで。浮気はあかん。絶対にあかん。

 実はこの話には後日談があって、みーちゃんと再度出会い、また関係をもつことになるんだけど、おっちゃん思い出したらHPゼロになったんで、今回はここまでやでw

 

またのう。